大和逍遥   

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大仏様に会う・・・2

南大門で鎌倉時代の巨大なそして屈強な木造と並々ならぬ凛々しさを誇る石像の姿を堪能した後はいよいよこの寺の中心となる伽藍へと向かう。

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南大門から北にまっすぐと延びる石畳の参道にある中門からは東西にむけておよそ150mの回廊が走る。そしてその両端からは回廊は北に向かって100m程延び、この寺の中核、大仏殿へと続く。大仏殿は、正確には金堂と呼ぶべきなのだろうが、その中に鎮座する大仏さんがあまりにも有名すぎるので、この名の方が通りが良いのであろうか、誰も金堂などと呼ぶ人はいない。

中門へと至る参道の右には鏡池と呼ばれる池がある。Photo0018

その名の由来は、上記写真の祠のある島が池中にせり出しているが、この島が上から見ると柄のついた手鏡のような形をしていることから来ている。祠に祀られているのは弁財天で、毎年5月の2日にはこの寺の創始者である聖武天皇を偲んで「聖武祭」が東大寺の行事として行われているが、同日に、この「鏡池」では池上に舞台が設置され舞楽は奉納されるという。

さて、中門に行き当たった。中門は入母屋造の楼門で1716年の再建だ。写真の通り門は日中いつも開いているが回廊の中へはここからは入れない。南大門から200m程歩いた後は左に曲がり75mほど・・・回廊の西の端にその入り口はある。

500円の拝観料を支払って回廊の内側に入る。法隆寺薬師寺など、通常、このように回廊に囲まれた伽藍の内には、塔や金堂が配置され、その奥に講堂が控えてあるという構造をとることが多いが、この寺の回廊内にはその最奥に金堂(大仏殿)が控えているのみで、何もない。

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先ほど中門から歩いた距離を同じだけ引き返す。今度は回廊の内側だ。中門までたどり着くと正面から大仏殿を見上げることになる。

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大きい・・・

とにかく、大きい。100m先にある建築物がこれほどまでに巨大に見える。

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大仏殿へと向かう道の中央に位置するのは金銅製の八角燈籠である。幾度も修復がなされてはいるが、基本的には奈良時代創建時のものだという。1200年の歳月を乗り越えた古参である。火袋羽目板4面に鋳出された楽器を奏する音声菩薩の御姿はまことに優雅そのものである。

さて、いよいよ大仏様とご対面だ。巨大そのものの大仏殿が目の前に迫る。

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この世界最大とも言われる木造建築(近代建築の中にはもっと大きいものもあるらしいが)中にあって、華厳経に語られる蓮華蔵世の中心的存在、さらには世界の存在そのものを象徴する絶対的な御仏・・・盧遮那仏・・・大仏様は千と数百年の歳月、多くの祈りをその身に引き受けてきた。