大和逍遥   

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唐招提寺に行く・・・1

この連休には、これと言って出かける予定は立てていなかった。だから、昨日の朝、唐招提寺に行こう・・・なんて気分になったのはほんの気まぐれであった。妻から今が鑑真和上ゆかりの「瓊花(ケイカ)」が見頃だという情報を仕入れていたのもその気まぐれの原因になったのかもしれない。

家を出たのはまだ午前10時を回ってはいない時間帯だったと思う。黄金週間の真っただ中だというのに大和の南北を貫く24号線を、我が愛車は気持ちよく進んだ。奈良市に入る手前で、24号線を離れ西の京へと向かう。

薬師寺が見えてくる。昨年から補修工事の始まった東塔を覆う巨大な覆い屋が見える。この天武天皇ゆかりの古寺の真北600m程に位置するのが唐招提寺である。

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上の写真はこの寺の南大門。1960年に天平様式で再建されたもので、五間の中央に三扉とする、切妻造りの建物だ。まだまだ新しい建造物ではあるが52年の年月はこの建物にそれなりの古びを生じさせ、これと言って周囲との不調和を感じさせない。1960年といえば私の生まれ年。この南大門のに生じた古びは・・・すなわち我が肉体に生じた古びでもある。

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門にかけられた扁額には「唐招提寺」の四字が双鉤(ソウコウ)体で刻まれている。孝謙天皇の直筆で、創建の際に下賜されたものと伝えられている。材質はヒノキで実物は当寺講堂内に安置されており、今、門にかかっているのはその精密な複製品である。

天平の名筆に暫し目を楽しませた後は、目にするべきは「天平の甍」の織り成す優美な曲線である。

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私は静かに参道に足を踏み入れた・・・・