大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

唐招提寺に行く・・・2

南大門をくぐれば、そこは連休ゆえの人手にもかかわらず、いたって静寂がある。伽藍内の建造物を除く部分は、この種の寺院にめずらしく深い緑に包まれている。法隆寺にしても東大寺にしても木立はあっても、この寺のようには茂くはない。

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参道をゆっくりと歩く・・・1分も歩かぬうちに本堂にたどり着く。この堂内におわす御仏は廬舎那仏坐像・・・乾漆製のこの御仏の像高は304.5cm。奈良時代末期の作だ。そしてこの廬舎那仏を左右からお守りするように薬師如来と千手観音がお立ちになっている。いずれも立派な仏様ではあるが、ことに向かって左に立っていらっしゃる千手観音は土門拳の見事な映像により多くの方を魅了するところである。

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私にはそんな尊い御仏を写すだけの資格がないので、一通りの祈りをささげ、その美しい御姿を拝見した後は堂の外に出る。

堂の外にも見事な造形が控えている。

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平城の御代も終わりに近づいた頃の豊かな安定がそこにある。1直線に並ぶエンタシス。奈良時代末期のこの御堂は鑑真和上が世を去ってからのものだという。

続いて訪れるべきは金堂の北・・・講堂である。平城宮にあった東朝集殿を移築・改造したもので、760年からこの場所に立っている。現存する唯一の平城宮の建造物である。移築という数奇な運命のためか1200年を過ぎた今もご覧のごとく見事な姿を・・・

いや・・・しっかりとその威容を伝えるつもりでシャッターを押したと思っていたのだが、いざコンピューターの大きな画面に映し出すとどうにも見られた代物ではなかった。仕方がないのでこちらを覗いていただきたい。

http://www.toshodaiji.jp/

この慎み深い御寺のホームページだ。実によくできたホームページでここを覗いてしまうと私のつまらぬレポートなど見る気がしなくなってしまいそうなので、あまり紹介したくないのだが仕方がない。自らの撮影技術の拙さを嘆くのみである。

そして私はこの日の最大の目的地へ向かう・・・・