大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

同窓会のことなど・・・

昨日は私の母校の、関西に在住者の同窓会であった。始まってから34回目になるこの集まりには私もかなり早くから参加していた。毎年というわけにはいかないが、なるべくは日程を調整し参加するようにしている。上は齢80を越えた方から、下は私の少し下まで(これが少しさびしい。もうちょっと若い方にも来ていただきたいのだが)、大方40人弱の宴席であった。

地元からも、母校の校長先生はじめ同窓会会長、事務局長にもおいで頂き、今の母校の様子、あの3月11日以降のわが母校の現役生徒の頑張り、そして遅々として進まない瓦礫処理の様子等、今、私たちが知りたい、しかもマスコミでは決して窺うことのできない事柄を報告してくださった。

もちろんこの同窓会はそういったセレモニーだけで終始するものではない。セレモニーが終了すれば、そこにはお目当ての宴席が用意されている。この宴席において、私は、とある料理にすこぶる感心したのであるが、その料理について少し触れてみたい。もし、その映像があればここに示すべきところであるが、件の料理はあっという間になくなってしまったのでそれはかなわない。したがって、以下、読者の皆さんの想像力に期待して、わが拙なる文章によってお伝えする。

料理の名前は、わからない。沖縄風に言えばゴーヤチャンプルとでもなるのであろうか。卵とゴーヤの炒め物である。円卓を囲む中華料理のコースの冷菜とスープの後に続く料理としてそれはわがテーブルにやって来た。

私の家などでゴーヤの炒め物をするときなどはゴーヤの緑が主で、卵の黄色がその中にちりばめられているような色彩になってしまうが、その時私の目の前にやってきたそれはその逆。中華料理独特のあのふわっとした卵の黄色の中にゴーヤの鮮やかな緑がちりばめられていた。そして、そのふわっとした卵は親指ほどの大きさのエビと細かに包丁の入れられたイカが包み込み、それらの分量がゴーヤのそれをはるかに圧倒していた。

豪華なチャンプルだな・・・ぐらいの意識で口に運んだのだが、その見た目からはうかがい知ることのできなかったしゃりっとした歯触りに私は驚かされた。

「何だろう?」と思いながら、卵を箸でまさぐっているとマッチ棒の三倍の太さで、長さがその三分の一ほどの白い塊が。しゃりっとした歯触りのもとはこれだなと思いつつ恐る恐る口に運ぶ。

長芋であった・・・

私は妙にこの歯触りが気に入ってしまい、同じ卓の親切な方が取り分けてくださった小皿の上のそれはすぐになくなってしまった。見ると円卓の中央におかれた大皿の上のその炒め物は、まだ充分に残っている。周囲の方からはあまり飛ばすとこの先の料理が入らなくなるよとご忠告を受けたのだが、この会の中では若手に属する私(笑)の胃はそんなに軟ではない。おかわりすること2回。他の方もそんな私につられおかわりをする。料理はあっという間になくなってしまった。映像をここにお伝えすることができないのはそれがためである。

料理の全体からすればその長芋の小片はほんのわずかの分量である。味だってそんな個性のある味でないことは皆さんがご存知の通り。しかしそれでいてこの料理全体に与える印象度は決して過小評価できるものではない。

私はこれからやって来るであろうこの日の残りの料理の出来を確信していた。

ところで、この日参加された先輩の一人に大阪の音大で教鞭をふるっておられる方がおられた。その方は昨年11月、我らが故郷、石巻を思い作曲した「石巻わがふるさと」という楽曲をひっさげ,勤務される音大の学生を連れて石巻に向かった。その時の様子報告なさってくださった。その時の映像がこれだ。

同じ映像がこの日の宴席では紹介された。目頭が熱くなるのを感じた・・・

最後に同じ楽曲の別バージョンをもう一つ。映像の紹介には

2012年4月4日。甲子園。選抜高校野球決勝。大阪桐蔭星光学院
六回表大阪桐蔭応援団、「石巻・わがふる里」を合唱し東北復興への祈りを歌う。

とある。聞けば、この大会の決勝戦の5回終了時のグラウンド整備の時、この歌は歌われたという。ちょうどその時に無情にもNHKはニュースを入れたため、この歌は全国の皆さんに聞いていただくことができなかったと聞く。雑音も多く、谷村新司の歌声も邪魔に聞こえてならないのだが、大阪桐蔭高校の皆さんの思いに応えここに紹介する。雰囲気だけでも味わっていただければと思う。