大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

今日の散歩

昨日までの雨が、三輪山の緑を一層濃くし、そこに洗い清められたような澄明な朝日が差し込んでいる。今日は・・・暑くなる・・・そんな予感を抱かせる朝だ。である以上、今のうちに散歩に出かけた方が良い。そう思って私は靴を履いた。

以前は、散歩程度ならばと冬でもサンダル履きで歩きとおしたが、最近はどうもいけない。サンダル履きが疲れるように感じてならなくなったのだ。一年前に購入した散歩用の靴は、週に一度程度しか履いてもらえないため、まだまだ健在である。それどころか、最近になってやっと私の足になじんできたように感じられる。

さて、家を出てすぐの坂道を上る。三輪山の方向に車が対向できぬほどのダラダラ坂というにはちょいと傾斜のきつすぎる、300~400mほどの坂道だ。登り切った先で、道は山辺の道と交差し、ここで旅人は右は初瀬(ハセ)川、左は大神(オオミワ)神社へと向かうことになる。私もいつもはここで、右か左のどちらかを選ぶのだが、今日はちょっとその先に気を惹かれてまっすぐに進んでみた。

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大行事社である。祭神は事代主(コトシロヌシ)神、八尋熊鰐(ヤヒロノワニ)神、加屋奈流美(カヤナルミ)神の三神。事代主はご存知恵比寿さん、大神オオミワ神社の祭神大国主神のお子様だ。これからそのお父様の所にお参りに行くわけだが、今日の所はまず先にそのお子様に手を合わす形になってしまった。

歩く事5分、大神神社では夏の準備が始まっていた。

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夏越の茅の輪くぐりだ。茅の輪が三つ並んでいるのは、奥に見える拝殿の皿の奥にある三つ鳥居から神体である三輪山を拝するというこの神社の作法に従ったものであろう。茅の輪には榊・杉・松がそれぞれにかかげられてあり、中(杉)-右(松)-中(杉)-左(榊)の順に回るのが作法である。私もひとしなみに濁世に身を置いているわけだから、知らず知らずに世のケガレを身に引き受けているはず・・・さっそく、作法通りに茅の輪をくぐり、拝殿に向かって手を合わせた。

家を出る時には少しヒンヤリする程度の気温であったのに、家に着くころにはちょいと汗ばむほどになっていた。

 

・・・・と、記事はここで終わるはずだったのだが、家に帰り何人かの方のブログをまわらせていただいていたら松本サリン事件について触れておられる方がいた。いつも窺わせていただいている「やた管ブログ」さんだ。そう言えばこんな時期だったかなあ。普段ならば滅多にクーラーのスイッチを入れようとしない妻が、窓を開けることを恐れ、しばらくの間は窓を閉め切り、クーラーを稼働させていた。それと同時に思い出したのが、その9月。奈良で起きた毒ガス騒ぎ・・・といっても、死者が出たわけではないが・・・

確か9月の1日か2日と記憶するのだが、奈良県内のとある高校のグラウンドで活動中の野球部、サッカー部の生徒が目やのどの痛み、肌のかゆみを訴えった。その数90を越えていて、全員が病院に運ばれた。その年の6月に松本であんなことがあった故に学校だけではなく、奈良県全体が上を下への大騒ぎになった。全国版のニュースでもかなり大きく扱われていたのでご記憶の方もいらっしゃるかと思う。

被害者の症状はそれほど重いものではなく、しかも当局があれこれ手を尽くしたのだが原因物質は発見できず、うやむやのまま捜査は終了した。その高校に、大気成分を調査する装置が半年以上も備え付けられていたというが、結局わからずじまい。

いったいあれはなんだったのだろうか・・・そんのもやもやとした思いが今も消えぬまま残っている。

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