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大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

飛鳥坐神社・・・中

IMGP2924鳥居を抜け、石段を登り詰め、その突き当たりに鎮座する世にもありがたい二つの石像物を拝んだ後は、道を右に折れてこの神社の主祭神のおはします本殿へと向かう。30年以上も前の私のおぼつかない記憶をたどればそこには古びたお社が寂然としてあるはずだった。

が、その数秒後、私の目に入ったのは写真のごとき堂々たる神殿であった。出来立てと言えるほどではないにしろ、今後、幾百年の星霜にも充分に耐えうると容易に想像できる建造物であった。

 

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あれから建て替えがあったのか?

私は思った。

 

 

が、ここ十数年の内に建て替えられたにしては少々古びが行き過ぎている・・・との思いを抱きながら、その前に立ち手を合わせた。聞けばこのお社、ひどく老朽化が進んでいて建て替えが必要なところだったが、ちょうどそのころ吉野のダム建設のために廃絶するところの神社があって、その建物をここに移築したのだそうな・・・

中におはします神の御名は、書物により諸説あるが神社の由緒書きにしたがえば、事代ことしろぬしのかみ高皇産靈たかみむすびのかみ()()大物おおものぬしのかみの4神である。

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日本書紀によれば(あるいは私が聞いた大神神社の神主さんの話では)事代主は、大物主と一体神であるとの大国主の子。出雲と関係の深い。加えて、飛鳥神奈備三日女神(賀夜奈流美乃御魂)は、古事記日本書紀には登場しない神なので素性ははっきりしないものの、『出雲國造神賀詞』に「賀夜奈流美命ノ御魂ヲ飛鳥ノ神奈備ニ坐テ皇孫命ノ近キ守リ神ト・・・」あることを考えれば、これまた出雲の神に間違いない。

というふうに見てくると、ふと思い当たることがある。我がご近所の大神神社である。

繰り返し述べてきているように、大神神社祭神大物主神。試みに、その摂社末社に祀られている神々の御名を思い浮かべてみると、並み居る神々の御名の中に上に述べた事代主神、賀夜奈流美乃御魂があり、さらには久延毘古命くえびこのみこと少彦名神(すくなひこなのみこと)なんてのが頭に浮かんでくる。これまた出雲のにおいがぷんぷんする。さらには大物主神が住まう三輪山の南麓には「出雲」なんて地名もある。

古代大和と、出雲の関わりがここではクローズアップされているのだが、このあたりのことは私にはよく分からない。どうやら、古代史フアンの論議の的になっているらしく、あれこれ書物にもあたっては見ても、読む書物によっていっていう事が違うのだから、読めば読むほど頭がこんがらがってくる。その中核となる大物主神大国主神の関係だって、頼りになる古事記日本書紀でさえ言っているところが違う(古事記では2神は別神、日本書紀ではこれを同一神としている)のだから話にならない。ひょっとしたら奈良時代の人々だってよく分かっていなかったんじゃあないかなんて疑ってみたくなったりする。

ということで、この件に関してはこれ以上深入りを避け、話を先に進める。

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本殿の向かいには神楽殿、舞台は本殿に向かって建てられており、この舞台において為される業は、すべて神の目を意識したものであることがわかる。そして・・・この舞台において為される業とは・・・天下の奇祭の誉れ高い「御田おんだ祭り」である。私がこの神社を訪れたのがその前日であったため、当社の氏子の方々がその準備にいそしんでおられた。写真に見える紅白の幕はそのためのものである。

・・・で、その天下の奇祭とは・・・

高潔をモットーとする我がブログ上ではとてもとても記述できる質の祭りではないことは確かだ。ゆえにその詳細を述べることは控えておきたいが、どうしてもその概要をお知りになりたい方は、下の動画でご確認になられたい。

http://youtu.be/kYDJyXxwOJk

さて、太古より続く淫猥卑猥の限りの祭の映像をご覧になった後は、さらにその境内の奥へと足を進めてみよう。

八坂・金比羅神社、白鬚神社、天照大神豊受大神を祀る奥の社、飛鳥山口神社などこぢんまりとしたお社が古色蒼然たる神域のあちらこちらに立ち並んでいる。

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ちょいと近づいてみよう。

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またまた、かの二つの石造物である。

そのリアルさにほとほと感心しながら歩いていると、立ち並ぶ可愛らしい御社の中でも、特に私の目を惹くお社があった。奥の社だ。祀られているのは天照大御神豊受姫大神。女神さま二人である。

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実にかわいらしいお社であるが、その裏にあるものは・・・

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なんともまあ立派な×××である。

この神社、実のところそんな男の×××、女の○○○が境内の至る所に林立している。

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いずれも、このお社に祈りを捧げ、そしてその祈りが無事認められ、願のかなった人々から寄進されたものであろう。そしてその願いとは、寄進されたものがものだけに、容易に想像できる。

かくして我が国は途絶えることなく今に至っている・・・・のだ。