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大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

広島に行く・・・序

この週末、職場の慰安旅行で広島まで行ってきた。宴会目的の純然たる慰安旅行である。とはいえ、せっかく広島まで足を運ぶのであるから、宴会を開くべき宿の往復だけで新幹線に乗るのはあまりにもったいない。

そこで初日の昼からと、二日目の昼過ぎまでは、広島のあちらこちらを見て回ることになる。

私の希望としては、せっかく広島に行くのであるから、広島平和記念資料館原爆ドームは外せないと思っていたが、コースを決めるのは私ではない。苦労してコースやら宿の手配をしてくださった幹事さんに、ここで異見を唱えるのは無粋の極み・・・喜んで集団の意向に従う。なあに広島平和記念資料館原爆ドームは、自分でそれをのみ目的に行けばよい。よくよく考えてみれば宴会目的のこの旅に広島平和記念資料館原爆ドームは少々不似合いな気もしないではない。

Photo0222さてさて、初日の集合は新大阪駅に9時30分。乗り込む予定の便は10時9分である。11時30分頃には広島に着くはずであるから、昼食は広島でとればいいようなものであるが、昼から見学する最初の場所には1時までに着かなければならない・・・ということで、この昼食は新幹線の中で駅弁を食べる予定になっていた。集合場所に着くと早速幹事さんは駅弁屋さんの前に立ち、私たち一人一人の希望を聞いてくださっている。ステーキ弁当やら、ローストビーフ弁当やら豪華なお弁当が並んでいる。目映りして仕方なかったのだが、浅はかな私はその日の朝の食事を少しばかり取り過ぎていた。前の晩の鍋の残り汁で雑炊をしたのであるが、これがことのほか上出来で、ついついおかわりを重ねてしまっていたのである。ということで私は目に入った中では一番軽めのヒレカツのサンドウィッチをお願いした。

新幹線に乗り込むとさっそく各人にお弁当が配られる。無論、缶ビール付きである。銘柄はアサヒスーパードライプレミアム。日頃はサッポロが贔屓にしている私である(無論発泡酒の贔屓)から、アサヒのビールは滅多に手に取ることはないのだが、こんなふうに昼からアルコールをできる幸せは、目の前にある黄金のアルミ缶の内容物を美味に感じさせる力は充分に持っている。あまり美しいとは言えない山陽新幹線の車窓を見るともなしに眺めながら、サンドウィッチをひとかじりしてはスーパードライプレミアムをちびり・・・あっという間に、私たちを乗せたのぞみ11号(車種はN700系である)は広島駅のホームに滑り込んだ。

駅に着くとすぐに私たちは呉線のホームへと移動し、電車を待つ。目的地は呉。30分ほどの道のりだ。電車に揺られるうちに線路は海岸沿いを走るようになり、到着駅ごとに開くドアーからは潮の香りが感じられるようになってきた。瀬戸内の海のこととて、その先にはいくつもの島々が浮かび、太平洋のように視界が開けたりはしないが、それでも海は海だ。海育ちの私には懐かしい香りだ。無論、大和育ちの他の各人は大喜びである。万葉の昔から大和の住人は海を見ると大はしゃぎをするのがならいのようだ。