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大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

閑話休題・・・ちょいと大和の春を・・・・

広島への旅のレポートが長くなりすぎている。予定ではあと2回で終わるはずだが、時期を逃してはいけないものが世の中にはいくつかある。これからお伝えしようとしていることもその一つだ。

それは・・・桜の便りである。

大和の地には、いずこの地もそうであるように桜の名所なるものがある。歴史的にも名高いのは、吉野の桜であるが、ご存知の通り高地にある(そしてそこを彩る桜の主体がソメイヨシノではない)吉野が桜色に染まるのはまだまだ先だ。

いま盛りを迎えようとしているのは(恐らくはこの週の中ごろから週末にかけて)、大和の盆地部に咲くソメイヨシノである。といっても・・・そんな桜の名所(ローカルレベルの)はいくつもある。そんな中で先の週末に私が選んだのは・・・

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おや・・・これは何時か見た鴨・・・

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もしやと思っていたら見覚えのある大屋根が・・・

そしてその屋根のすぐわきの道には・・・

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鹿さんがお迎えである・・・

ここまで書けば、大方の方はご察しが付くであるはずだが、それでも気が付かない御仁のために

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昨年報告した、大和路に春を呼ぶ儀式が行われる、とある御堂へと続く坂道である。

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そして・・・その周辺を彩る、馬酔木・・・この桜の名所に住む鹿さんたちがその毒性ゆえにこれだけは食しない故にあちらこちらで咲き乱れている。

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おや、仏さんが仏さんに踏みつけられているぞ・・・

・・・ここは・・・

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そう、東大寺のぐるり・・・奈良公園である。

東大寺から春日山にかけての辺りには数多くの桜が植えてあり、それは見事な桜がこの季節には咲き乱れるもの・・・のはずだったが、どうも少々早すぎたようで、仕方がないから南大門を通り抜け、氷室神社へと向かった。

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上の写真はその境内への入り口から撮ったものである。

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実に見事なしだれざくらである。説明書きによれば、この桜、結構な高齢で、先年、人間で言えば癌に当たる大病を患っていたそうであるが、樹医による賢明な介護と、施術(枝の伐採)により、かくも見事に復活したのだという。

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実に空が青い。

さて、桜ばかりに見とれていてはいけない。せっかく神社に参ったのだからお参りもせねばIMGP3253IMGP3254

 

なにやや古式ゆかしい狛犬さんに見守られて、神様の前に・・・

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余りに人が多すぎてこんな写真しかとることが出来なかったが、まことに清々しいお宮さんである。少々手抜きをして、この神社のHPの由緒書きを、今はやりのコピペをすることにする(但し、念のために出典は明らかにしておいた)。

元明天皇の御世、和銅3年7月22日、勅命により平城新都の左京、春日の御蓋の御料山(春日山)に鎮祀され、盛んに貯水を起こし冷の応用を教えられた。これが平城七朝の氷室で、世に平城氷室とも御蓋氷室とも春日の氷室とも言われた。翌和銅4年6月1日初めて献氷の勅祭を興され、毎年4月1日より9月30日まで平城京に氷を献上せられた。奈良朝七代七十余年間は継続せられたが、平安遷都後はこの制度も廃止せられ、遂に150年を経て、清和天皇の御世、貞観2年2月1日現在の地に奉遷せられ、左右二神を増して三座とせられた。以来、現在の春日大社の別宮に属し式年に営繕費、年中の祭礼等は、興福寺、春日社の朱印高二万石の内と社頭所禄三方楽所料二千石の一部によって行われたが、明治維新後はこの制度も廃せられ、専ら氏子と冷凍氷業界の奉賛によって維持せられて今日に及んでいる。

氷室とは古代の冷蔵庫・・・そんなものにさえ「神」の存在を感じた古代人の感性に敬意を表して、これからオンザロックをちょいとあおって眠りにつくことにする。