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大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

この秋の楽しみ

暑い暑いとは言いながら、雨ばかりでお天道さんの御顔をあまり拝見することもなく8月が終わりつつある。暦の上でも立秋を迎えてから半月ほどたっているわけだから、もう立派な秋である。一昔前だったら、昼の暑さはともかくとして、夜に窓から吹き込んでくる風に

風の音にぞおどろかれぬる

なんて感じで一息つけたものだが、近年残暑が真夏並みの過酷さを示すことが多くなってきたため、一息つけるのはまだまだ先のことのようである。

しかしながら、季節は確実に進んでいると見えて、毎年紹介している本薬師寺ホテイアオイは「今盛りなり」との記事が見かけられるようになった。

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この週末は是非とも見に行かなければならないな・・・なんて思ってみたり、ホテイアオイが終わったら次は明日香の曼珠沙華を見に行かなければ・・・いや、今年は葛城古道の方の曼珠沙華なんかもいいな、なんて考える。そしてそれがおわれば、藤原宮跡のコスモスだな・・・・と秋の楽しみについていろいろと思いを巡らせる。

そしてその合間には奈良の国立博物館正倉院展に行かなくっちゃとか、そういえば最近あそこのお寺には行っていないなあなどと皮算用をたてる。そしてこの秋は、この楽しみにさらに二つの楽しみが加わっている。

一つ目は・・・これ。

修理完成記念 国宝 鳥獣戯画と高山寺

髙山寺の鳥獣戯画については皆さんのご存知の通り。この度、保存修理を終え、それを記念しての特別展が京都の国立博物館にて開催される。

かなり昔の話になる。当時、小学生だった私は、ソニートリニトロンだったかどこかのカラーテレビのCM(この辺りは全然自身がない)で見かけた高山寺鳥獣戯画に心惹かれた。一度本物を見たい、見たいと思いつつ半世紀近く・・・この度、やっとその機会が訪れた。京都の国立博物館までは車で2時間。往復4時間もかかる。けれども、その4時間は私の積年の憧れからすれば、瞬きする間にしか感じないであろう(かなり、大げさ・・・笑)。無論、電車で行けないこともない。けれども、電車を使ったとしても時間にさして変わりがあるわけではない。まあ、たぶんその方が楽なんだろうけれど・・・。

けれども、なんとなく遠いのである。

心理的に遠いのである、京都は・・・それが、車ってことになると、その遠さがあんまり気にならない・・・不思議なものである。

もう一つ、大古事記展だ。

詳細は上のリンクによられたいが、数ある宝物の中で私が最も見たいと思うg042_homotsu1ものはこれ・・・

 

 

国宝、七支刀・・・ななつさやのたち・・・である。高校の日本史の教科書でお目にかかった皆さも少なくないと思う。

七支刀は、神功皇后の時代に百済より日本に贈られたものとされており、、天理市にある石上神宮に祀られていたが、早くにその存在は忘れ去られ、再び脚光を浴びたの明治治時代初期、当時の大宮司、菅政友がその刀身に金象嵌銘文を発見して以来のことになる。

以来その銘文の解釈・判読を巡って研究が続いているが、その点については今日は省略。七支刀はその名の示す通り、主身の左右から三本ずつの枝刃を出してあり、合わせて七本の刃を持つ形に由来すると考えられる。無論、実用を目的としたものではなく祭祀用の霊力を持った宝物として贈られたものであると考えられる。

現在は基本的に非公開であるが、稀に公開される。近年では2013年4月9日から5月12日までの期間限定で東京国立博物館「大神社展」に展示されたのが最後である。

ずっと以前に書いたことだが、私が今こうやって大和に暮らすようになった一つの要因に中央公論社日本の歴史がある。

まだ小学生であった私は、その日本の歴史のとあるページで私はこの面妖な形の刀剣と出会う。どのような説明がそこに書いてあったか、もはや私の記憶にはない。ただ、その面妖な形に何やらえたいの知れぬ魅力を感じた。

こいつを見てみたい・・・一度でいいから、こいつを見てみたい。

かくして、そのチャンスは訪れた。

思えば私は、この千数百年前の魔剣の持つ霊力によって大和の地へと導かれたのかもしれない・・・

 

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