大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

法隆寺に行く・・・1

5月5日、子どもの日の午前11時過ぎ私は斑鳩の里にある駐車場に車を止めた・・・

車を降りて駐車場を出た私の目に入ってきたものは、美しく整備された松の並木、これが参道になるのだろう。

200mはあるだろうか。私の歩く道の右には数件の土産物屋続いている。そして左にこの並木を見ながら法隆寺へと歩み始める。人出は連休中ということもあり、決して少なくはない。駐車場にも日本各地のナンバーが見られ、この世界最古の木造建築の人気の高さが窺い知れる。そして、そのにぎわいに比して、周囲はいたって静かだ。この並木がその音を吸収してしまうのだろうか・・・いや、まさかそんなことはあるまい。

私たちを追い抜き・・・或いは私たちが追い抜いて行く、周囲の人並みに私はふとあることに気がついた。いずれの集団もこれからお目にかかるはずの数々の国宝、重要文化財が楽しみと見えて、それぞれの場所において会話が弾んでいる。しかしながら、それらの全てがうるさいものとした私の耳の中に入ってこないのだ。ここでは街中のように周囲に憚らず、声高に言葉を交わすような人々はいない。皆がひそやかである。

そんな中をゆっくりと歩いていると、必然的に心は鎮まってくる。私がよく散歩で訪れている大神神社も一定の長さの緑におおわれた参道を持つが、ここを通っているときもやはり同じ心持ちになる。俗世の喧騒に殺気だった心持ちを、御仏の御前、神の御前に立つ者にふさわしい状態に鎮静させてくれる・・・そんな効果がこの種の参道にはある。

参道の果てにあるのが南大門だ。ここからが境内になる。入母屋造の一重門は室町時代(永享10年1438)に、当時の西大門をここに移築し建立したものだという。この日は祭日ということもあって日の丸が掲げられてあったが、普段はそんなことはない。第一聖徳太子は日の丸なんてご存じなかったと思う。写真の下部に多くの参拝客が移り混んでいたので、トリミングをかけたら上のような寸足らずの写真になってしまった。お詫び申し上げる。

南大門を抜ける・・・

西院伽藍が見えてきた・・・・