大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

少々アカデミックに

6月から7月にかけて、少々アカデミックな時間を過ごした。この国の古代に関わってお二人の研究者のお話を聞くことが出来た。その二つのお話とは、

「道が語る古代史ー古代道路の謎」

近江俊秀

フツノミタマとフツヌシの神─石上・香取・国譲り神話をからめて─

寺川眞知夫

の二つである。

近江俊秀氏は、奈良県橿原考古学研究所主任研究員を経て文化庁に入庁、現在は文化庁文化財調査官という立場でいらっしゃる。著書として「道が語る日本古代史」「古代国家と道路」「道路誕生」「古代道路の謎ー奈良時代の巨大国家プロジェクト」「古代道路とその謎を解くー『謎の巨大国家プロジェクト』」と多数。すべて、道に関するものである。私もこのうちの

は既に読んでいて、期待してこの日の講演会には出かけて行った。その日は私が出た高校の関西に住んでいる者の同窓会総会。数年前から、せっかくだからその同窓会の会員で活躍しているお方の話を聞く機会を持とうということになり、今回が3回目。最初の年は奈良県纏向遺跡の発掘に長くかかわっておられた石野博信氏のお話で、これまた古代史に興味の強い私にはたまらないお話であったが、今年またこのようなお話を聞くことが出来楽しいひと時を過ごすことが出来た。詳しくは上に紹介した本をご参考頂きたいが、当日のレジメもリンクさせておくのでご興味のある方はご覧いただきたい。

なお氏は最近道路以外にもその手を伸ばし

なんて書物も出されている。私もお小遣いをためてそのうち購入したいと思っている。

続けて、寺川 眞知夫氏。

古代文学にご興味のある方は当然ご存知の御名前かと思う。氏の御講演は、その会場であった天理大学にほど近い石上神宮の御祭神であるフツノミタマと、春日大社の四柱の祭神の一柱であるフツヌシとの関係。そしてそれらと香取・鹿島の神宮のかかわり。そして大和朝廷における東国支配におけるその両神宮のの役割などについてで、そのすべてを私に伝える能力はないゆえこれほどでご勘弁願いたいが、とにかくワクワクするような時間であった。

この時の会はこれまた我が母校(今度は大学の)の国語国文学会と呼ばれる会。卒業し研究生活に入っている方や、現役学生などの研究発表と講演会との二本立ての会で、さらには懇親会までついている。私が在学していた頃は周年行事で10年に1回の催しだったが、私の卒業後程なく毎年恒例の行事となった。例年参加しないのが常であったが、今年は6月に入って、問う大学の先生と親しく話をする機会があり・・・、おまけに寺川先生のお話もあるということだったので、ちょいと気になって足を運んでみたのだ。

そして私が懇親会に参加していないはずがない。御講演の寺川氏もご参加になっていらっしゃったので無礼も顧みず、一言二言言葉を交わす。先ずは講演の中で触れられていた鹿島神について、氏は我が郷里宮城県は塩釜にある塩釜神社のついても触れられていたのだが、同じ港町である石巻を見下ろす日和山の頂に立つ鹿島御児神社も同様な事情かというたわいもない質問。今思えば赤面の至りではあるが、まあアルコールの勢いとはこわいものである。

実は私の手元には一冊の氏の御著書がある。

いわゆる学術出版ではない。大神神社の御祭神である大物主大神がどのような神様であるかを古事記日本書紀の説話を読むことによって知ってもらおうとの書物である。我が家は毎年の初めに大神神社隣組を通して幾ばくかのお供えをさせていただいているが、この本はその御供えをしている家の全てに配布されたのだ。長い事専門的な書物を離れていた私は寺川眞知夫の名をこの書物にて知った。私がもう少し熱心に勉強をする人間であったなら・・・もう少し違った書物にて先生の名は知ったはずだ。

ところで・・・八月には三つほど上代文学に関わっての講演を拝聴する予定がある。順番に言うと我が母校、T大学のK先生のお話K大学名誉教授のU先生、そして県内のN大学のこれまたU先生のお話。楽しみで・・・しようがない。