大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

円成寺に行く

連日の猛暑の中、どこに行く気もしない。せっかくの休日も部屋の冷房を離れることが出来ず、一日中家の中でゴロゴロしている。

ということで、今日ご紹介するのは先月の何時だったかの週末に訪れた円成寺。私がここを訪れたのは、まだ紫陽花の盛りの頃の週末の一日であった。結構標高が高い場所にあるお寺なので、平地では紫陽花の盛りは過ぎていたが、ここでは今が盛りと紫陽花は私の目を楽しませてくれていた。

IMG_20150712_104042

真言宗御室派忍辱山円成寺・・・それが、この寺の正式な名である。もっと正確に言えば、円成寺の「円」の字は「圓」である。しかも山門には

IMG_20150712_105425

とあり、くにがまえの中が、「員」ではなく「員」の上の「口」が「人」のようになっている。そして駐車場から境内に入るための通路の道標には

IMG_20150712_104128

「員」の上の「口」は「亠」になっている。先に示したHPの題字はこちらの字体を用いている。ただし、いずれの文字も簡単にはweb上で用いることのできない文字なので、今回の記事は当寺のHPがそうであるように「円」の字を用いて行きたいと思う。

さて、この円成寺というお寺であるが、よほど奈良にお詳しい方でない限りあまりご存知ないのではないだろうか。かく言う私も、今年の山辺の道一日旅行11

道はここから左右にうねりながら急激な上りとなる。ここあたりはもうすでに鹿野園ろくやおんである。この地名に御聞き覚えのある方はさぞや仏法の心得のあるお方・・・そう、お釈迦様が悟りを開いてのち初めて説法し、五人の比丘ぴくを導いた所。なんでも大仏開眼の時に天竺から招かれた菩提僊那だいせんが名付けたのだという。菩提僊那は奈良の東郊に「北大和五山」と呼ばれる五つの寺を設け、そしてそれらの寺にインド五精舎にちなみ次のように名を付けた。忍辱山円成寺、菩提山正暦寺、鹿野園梵福寺、誓多林万福寺、大慈山薬師寺の五つである(現存ははじめの二つのみ)。

と書いたときに初めてその名を意識したぐらいである。

無論、以前から寺の名ぐらいは知っていた。3年前だったか・・・この仕事の関係でこの寺の前を通り過ぎたこともある。こぼれんばかりの緑に包まれた、感じのいいお寺だなとは思ったがそれっきりになっていた。この度、上の記事を書くにあたって、名前を出すぐらいなら少しぐらいは知識を仕入れないと、と思いググってみると上のこの寺のHPがすぐに見つかった。

そして心惹かれてしまったのである・・・・私はこの寺を訪う機会を待った。

夏も盛りに近づき、暑さが次第に増してきたその日・・・私は今日がその日だと思った。この寺ならば、高い場所にある故、平地喉の寺よりも涼しく拝観できるに違いない・・・そんなふうに思ったのである。

奈良県奈良市忍辱山町1273・・・これがその所在地である。我が家から車を飛ばせば、ほぼ1時間。そう苦も無くたどり着ける場所にある。我が家からは車を北に走らせ、奈良県庁の東を北に抜けて、般若坂を越えて行けばいい。奈良の県庁までは4~50分、県庁からは北東にほんの20分、10㎞ちょっとの道のりである。

ただ、この日は最短の距離を走るのもつまらないと思い、別のルートを通った。

三輪からいったん東に向かい、長谷寺のところから山中に入り、都祁へと向かう(これは私の通勤路である)。職場の裏側の道をさらに東へと抜けて、国道針のインターチェンジのところから、国道369号線へと入る。この道は奈良・松阪間を走る道で途中から伊勢本街道と重なる部分も多くある道で、現代の伊勢街道とも呼べる道である。国道針のインターチェンジから南に向かえば伊勢へたどりつけるが、もちろん今日の目的地はそちらではないので、道を北に向かう。

柳生の里を抜け、大柳生を抜けるあたりに円成寺はある。

寺は道の右側、駐車場は左にある。そして、その駐車場で私を迎えてくれたのが一番先に示した紫陽花である。

広告を非表示にする