大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

雀たちのこと

朝起きるとまず台所に行って水を飲む。ここ10数年の習慣だ。どんな寒い季節でも変わることはない。時々は贅沢をして買ってきた・・・たとえば南アルプス天然水あたり・・・を飲んだりもするが、基本は浄水器を通した水道水だ。ようはあんまりカルキ臭くさえなければそれでいいのだ。

コップに入った水をほとんどの場合はひといきで飲みきってしまう。調子が良いときはもう一杯。

その時だ・・・・ちゅんちゅんちゅん

喧しいことと言ったらこの上ない。数羽・・・10羽に満たないかずではあろうが台所の窓に面した裏庭の庭木の梢で雀たちが盛んに鳴き交わしている。日の出の前、周囲が明るくなりかけている時分である。

そんな雀たちの声を聴きながら私は朝の諸事を済ます。

仏壇にお茶を供え線香をあげる、神棚に手を合わす、新聞を読む、テレビのニュースを見る、人様のブログを覗く、食事を済ます、ネクタイを結ぶ(これがちょいと時間がかかる)、そんでもってトイレに行き体重計に乗る。おっと・・・ストレッチ体操も忘れちゃあいけない。

ほんに朝は忙しい。

さて・・・出勤だ。玄関を出て駐車場に向かう。

再び・・・今度はさらに激しくちゅんちゅんちゅん

数十羽の雀が集まっている。家の向かいにある小学校のベランダやらその手すりやらに集まって、さっきとは比べ物にならないぐらいのにぎやかさだ。日が昇り、すでに数十分が経っている。先ほどまで裏庭で鳴いていた雀たちの姿が見えないところをみると、どうやらこちらの方に再集結しているようだ。

そして雀たちはここから一斉にその日のえさ場へと飛び立って行く。

私は文科系大学の出身であるから生物学的な雀の生態などは学んだこともなく、一切の知識は持たない。そんな私の目から見ると、こんな雀たちの行動が自分たちの日常とダブって見えて仕方ないのだ。

まず我が家の裏庭での数羽単位の雀たち・・・あれだけ鳴き交わしているのだから、まったくの無目的な「集会」とは思えない。言葉・・・とは言えないまでも、なんらかの「伝達」がそこで行われていることは疑えない。そしてさらに大きな集団となってまた激しく鳴き交わす。ここでもまた何らかの「伝達」が行われているようにしか見えない。

私たちは職場について、まず自分と同じセクションの中でその日の行動のあらましをそれぞれの場所において話し合う。そして職場全体での朝の打ち合わせ・・・・大人数での会議だ・・・・

・・・雀たちの行動と全く同じだ・・・

ただ、私たちの会議は、必ずしも全員に自分の意見が受け入れられるわけではない。時には全員に拒絶され打ちのめされる。打ち合わせが終わった後、少々沈んだ気持ちで廊下に佇んだりする。すると親しい同僚が「気にするなよ・・・また練り直して再提出したらいいじゃないか・・・」なんていって肩をポンとたたく・・・

私が出勤した後・・・

妻に聞いた話なのだが、時々、私が車を出した後の駐車場に雀が2,3羽やってきてしばしの時を過ごしているという。今度は数も少ないせいかそんなに激しく鳴き交わしてはいない・・・・

・・・・全く一緒じゃないか

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