大和逍遥   

別に運営している「三友亭雑記」というブログのバックアップである。

お散歩・・・10/29

天気は・・・下り気味のようだが、昨日の大和は「抜けるような」という月並みな形容が嫌なぐらいにぴったりとくるような空が広がっていた。いつもよりやや早く・・・私はお決まりの週末の散歩へと出かけた。

ひんやりとした秋の朝の空気が心地よい・・・

ましてや大物主神の神前ともなればその身の引き締まり具合は尋常ではない。

Photo0053

時期が時期だけあって、週末には七五三のお参りでごった返すこの大神神社の神の庭も、まだ朝も早いせいもあってほとんど人気はない。若い神主さんが、庭の玉砂利を整える音。巫女さんが拭き掃除のため拝殿を忙しく走り抜ける音・・・それ以外に聞こえてくるのは、鳥達の囀りのみである。

いつものごとく大物主神にごあいさつした後は、狭井神社へ向かう。

Photo0056

狭井神社の鳥居をくぐるとすぐ左手に静かな・・・それは静かな池がある。そしてそこに、写真のような朱で飾られたかわいらしいお社が・・・

市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)神社という。

祭神はその名の通り市杵嶋姫命である。かの神話界にヒーロー素戔嗚の子である。水にかかわる守り神で、広島の厳島神社主祭神として知られている。「イツクシマ」のその名も「イチキシマ」の訛ったものだとの説もある。またの名は・・・「弁財天」・・・後世の本地垂迹説において、そう呼ばれるようにもなり芸能の神ともなった。

橋を渡り、参拝を済ませた後、暫しの間きらめく水面を見つめているとふとあることに気が付いた。私は池のぐるりを回って神の社の裏手に回る。先ほど「静かな・・・それは静かな」と表現したその池の水面にくっきりと朱色の影が映っている。

Photo0058

次は眺望の開けた場所に出よう。

Photo0062

大美和展望台だ。

遥か彼方に聳えるのは葛城・金剛の山。かつてそのふもとに住む葛城の民の聖なる山である。そして、そこに行くまでの間の盆地部に浮かぶようにしてあるのが大和三山。北から耳成山・畝傍山・天の香具山と並ぶ。これまた藤原京を鎮護する聖なる山々。そしてこの位置から真後ろを向いてみる。

Photo0063

大和政権の聖なる山、三輪山である。大和の盆地の南には、かくも聖なる山々が、北東から南西に向けて直列する。

大美和展望台からは久延彦社が峰続きになっている。正面の参道からお参りしようとすると参道の長い石段にしり込みしてしまいがちなこのお社も、この展望台の側からだと結構楽にお参りできる。季節は今・・・大学などの推薦試験も始まって・・・いよいよ受験シーズン突入・・・といった風情であるが、お身内に受験生をお抱えの方のために・・・

Photo0065

この久延彦社に祀られている久延彦さんは「山田の案山子」の名の方が通りがいいだろう。日本神話界きっての知恵者である。よって今なお学問の神として名は高く、この時期になると多くの受験生、あるいはその保護者の信仰をあつめている。

みなさんんもこの画像に向けてしっかりお参りするように・・・・